2009年5月24日

DVDコピー・バックアップ小技全集 >>番外編>> リッピング速度を向上させる。DVDドライブファームウェアの改造方法

■リッピング速度を向上させる。DVDドライブファームウェアの改造方法

最近のDVDドライブは、24倍速でDVD-Rに書き込みできる製品も登場し、相変わらず高速化が進んでいます。一方、DVD-ROMの読み込み速度は、ほとんどのドライブが16倍速になっていて、これも十分な速度と感じます。

 ただし、いくらDVD-ROMが16倍速で読み込みできるからと言っても、DVD-Videoが16倍速でリッピングできるとは限りません。DVD-Video再生時のディスク回転音を静かにする為に、回転数を制限するファームウェアが入っている為です。DVD-Videoをどのくらいの速度で読み込めるかは、一般的に情報公開されておらず、ドライブを買って試してみるまで分かりません。運悪く読み込みの遅いドライブを買ってしまった場合はリッピング速度が極端に遅くなってしまいます。DVD Decrypterにわざわざプレクスタードライブの静音解除機能が付いていたことも記憶に新しいところ。

 この速度制限を取り除く為には、メーカー保証外となりますが速度制限を解除したファームウェアをWeb上で入手してドライブに適用する方法がありますが、ここではオリジナルのファームウェアをフリーソフトのMedia Cord Speed Editを使って改造する方法を紹介します。


この頁で必要なソフト

 ・Media Cord Speed Edit ファーム書き換え 【フリーソフト】 ダウンロードページヘ
 ・AnyDVD or AnyDVD HD 静音化 【シェアソフト 41EUR〜】21日試用期間あり。 ダウンロードページへ

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Media Cord Speed Editに同封されるchangelog.txtには、適用可能なドライブ名が記載されています。自分のドライブが対象になっているかよく確認しましょう。自分のドライブの製品名が分からない方は、この方法は実施しないほうが無難です。

この方法は、DVDドライブが故障してもメーカーサポートを受けられなくなったり、ドライブが使用不能になる恐れがあります。実施する場合は自己責任でお願いします。

ドライブファームウェアの改造改造方法

一例として紹介するドライブはLG 製 GH22NP20。サイト管理人手持ちのドライブではオプティアークライトンのドライブがMAX15倍速以上出せるのに対して、GH22NP20は、MAXでも6倍速、平均4倍速程度の速度しか出せません。LGのドライブには「Silent Mode」と呼ばれる静音機能が付いており、DVD-Videoを回転制御する為です。普段は静かで優秀なこのドライブも、簡単な改造で爆速リップドライブに変更可能です。


LG GH22NP20

接続方法 内臓 IDE接続
書き込み速度 DVD±R22x/DVD-RDL12x/DVD+RDL16x/DVD-RW6x/DVD+RW8x/DVD-RAM12x
読み込み速度 DVD-ROM 16X/CD-ROM 48X
添付ソフト NEROExpress(NEROBuckItUp/NEROCoverDesinger他含)/InCD/PowerProducer3/PowerDVD

1.LGのWebサイトから最新のファームウェアを入手します。 LG公式サイトの製品情報からダウンロードする事ができます。

 GH22NP20の場合、この記事を書いている時点の最新ファームは、バージョン1.03でした。

 ハードディスクの適当な場所に保存しておきます。


2.Media Cord Speed Editを立ち上げ、Loadボタンをクリックしてダウンロードしたファームウェアを読み込みます。

3.「開く」ボタンをクリックすると、「MCSEがファームウェアを見つけ、変更を加える」、「ドライブを壊す可能性があるが自己責任で。ソフト作者は一切の責任を負わない。」旨のメッセージが出ますが「OK」をクリックします。


4.次に改造後のファームウェアの保存先を聞いてくるので適当な場所を選びます。オリジナルのファーム名称に「Speedpatched」が追加された名称で保存されます。

5.ファームウェアが読み込まれたら画面右下のDrive Settingsの「increase」にチェックを入れ、「SAVE」します。
保存先には、exeとbinの2つのファイルが保存されます。以上で改造ファームウェアの作成が完了しました。

改造ファームウェアをドライブに適用する。

上記で作成したSpeedpatched.exeを開きます。

6.フォルダアイコンをクリックして、Speedpatched.binファイルを指定します。

7.更新するドライブがターゲットになっているかしっかり確認して、書き込みボタンをクリックするとファームウェアの更新が始まります。絶対にPCの電源を切らないように注意して下さい。更新が完了するとPCを再起動するか聞いてくるので「OK」して再起動しましょう。

効果確認

ライティングソフトNero付属の「CD-DVD Speed」で実際の効果を確かめる事ができます。このソフトの値は、DVD DecrypterやDVD Fabなどでリッピングした時の速度と概ね一致します。下記のグラフは、片面1層4.04GBのDVD-Videoをリッピングした時の速度変化です。

「ノーマルファーム」

ノーマル状態のリッピング速度は初速2.4倍速から始まりMAXでも5.78倍速。平均4.35倍速。片面1層DVDのリップに15分程度の時間が必要。

「ファーム改造後」

ファーム改造後のリッピング速度。いきなり6倍速以上から開始してMAX15倍速、平均速度11.29倍速に改善。5分弱でリップ可能に。

画像クリックで拡大します。

静音化する方法

さて、この方法で静音解除したドライブは、リッピングは早くなりますが、もちろんDVD-Video再生時に非常にうるさくなります。元のオリジナルファームに戻すこともできますが、頻繁にファームを書き換えるのは危険なので、AnyDVDの静音機能を利用しましょう。AnyDVDは、DVDやブルーレイのリッピング以外にも字幕の濃さを調整する機能や静音化機能など、便利な機能が実装されています。


AnyDVDの設定画面を開き「ドライブ」タブを選択し、「速度制御を有効にする」をチェック。
静音性優先の低速に変更すれば、普段は静かなDVD再生を楽しむ事ができます。

AnyDVDの他、ライティングソフトNero付属の「Nero Drive Speed」にも同様の静音化機能が付いています。


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