2011年8月27日

DVDコピー・バックアップ小技全集 >>番外編>> PC自作記

■PC自作記(Intel Sandy Bridge)

サイト管理人は複数のPCを所有しているが、その中で最も古い機種がSONY VAIO VGC-RC70Sというメーカー製デスクトップである。このPCを購入したのは、当時アナログ時代のTV録画に関するハードとソフトの連携、PS3のクロスメディアバーにも似た使い勝手が自作PCの後付けチューナーよりも優れていると感じたからで、自分が購入した唯一のメーカー製デスクトップだ。

 2005年頃に購入したのだが、CPUは電気食いで有名なPentiam D 2.8GB、OSはWindows XPで仕様は旧態然としているが、メモリ増強とグラフィックカードの変更で、なんとかBDをコマ落ち無しで再生できるレベルだったので今日まで延命させて来た。

 そろそろ買い換えたいのだが、故障してくれない事には妻のOKが出ないので、HDDでも電源でもいいから逝ってほしいのに、こんな時に限ってソニータイマーは発動しない。  主に妻と子供が使用しているPCで、家庭内のメインサーバーになっており、ネットサーフィンや写真の保存と観覧、音楽/動画の再生程度の使用用途なので、家族にとっては このままのスペックでも特に不便は無く、ますます妻の許可が下りない。

BDの再生はグラフィックカードの支援が無ければ不可能で、支援の受けられないビデオカメラで撮影したHDファイルはカクカク再生になる。もちろんHD画質の動画編集なんて、重たくてやっていられない。あまりやらないけどBDのトランスコードも長時間かかる。古いPCでも低スペックでも自分がやりたい事が出来ればそれで良いのだが、HD画質の動画を扱う昨今ではこのPCは役不足だ。

そこで、

  妻には内緒で新しいPCパーツに組み直す事にした。見てくれを変えちゃうとバレてしまうので、VAIOのケースはそのまま流用し、中身はマザーボードごと入れ替えてみる。
 VAIOの中身はMicroATX規格のIntel製のマザーが使われている。ネジの位置やスロットの位置なども自作パーツと一致しており、このケースを使って自作パーツに組み替えることができる。電源は400Wが使われており、選ぶパーツによっては容量不足になるのでケース以外の全ての部品を入れ替える事にした。

サイト管理人はフランスのパリ郊外に住んでいるが、パリはそもそもPCショップが少なく、パーツが高め、しかも製品が少なく選択の幅が狭い。かつての同僚が出張でこちらに来るので、頼み込んで買ってきてもらう事にした。彼の出張のおかげで日本で売ってるパーツが入手でき、購入意欲が沸いてしまったのも今回このタイミングでPCをアップデートする一因だ。

今回の自作テーマ

上記理由から今回の自作のテーマは下記のようになる。

(元のVAIOより静かであればとりあえずOK)

パーツ選び

ケースSONY VAIO VGC-RC70S <流用>

2005年発売の製品なのでちょっと古くなったが、ケース自体は家電製品のようなデザインでドライブや各種スロットがむき出しにならないようカバーが付いており、もともと気に入っていた。
 構造自体も工夫されていて、スチール製だがきしみ音などは無く堅実な作りだし、サイドフロークーラーを前提としたエア循環で設計されているようで、CPUを中心にして左右がエアーベントになっている。自作PCケースにありがちな、「筐体の前後左右上下が全てメッシュだから冷却性がいいです。」って言うのとは違ったアプローチで、静穏性と冷却性を両立させようとしている印象を受けた。

 またHDDが取り出しやすいように、スロットが独立しておりHDDの交換がしやすい。しかしその他はぎゅうぎゅう詰めでメンテ性はゼロだ。配線が見えないようにレイアウトするなんてのは不可能に近い。グラフィックカードも長いサイズのものは付けられないし、CPUクーラーも馬鹿でかいのは入らなそうなのでこの点に注意が必要。自作PCケースのようにスワップHDDスロットがあったり,エアーベントにフィルターが付いていたり、ネジなしでドライブがマウントできたりする工夫はもちろん無い。

SonyのVAIOケース説明ページ http://www.vaio.sony.co.jp/Products/VGC-RC70/feat1.html


CPU Intel Core-i7 2600K <ツクモ通販で購入 26549円>

CPUは特に悩む事なく、第2世代のCore-i7となるSandy Bridge(P67,H67,Z68)に対応したCore-i7 2600Kにした。第1世代Nehalem(P55)のCore-i7でも一台組んでいるので、今回は購入を見送ろうとも思ったが、Intelのロードマップを確認すると、次世代のP77及び、6コアのX78の発売は2011年後半から2012年初頭となっており、値段が落ち着くまでにはもう少しかかる。そこまでは待ちきれなかった。PCパーツは欲しいときが買い時である。ツクモのネット通販で注文、同僚宅に届けた。特にに生産地やロットを指定した訳では無いがマレーシア製でなくコスタリカ製が届いた。


マザーボード GIGA BYTE GA-Z68MA-D2H-B3<パリ市内で購入 127.52EUR>

マザーはCPUとPCケースに合わせてSandy BridgeのMicroATX規格のサイズを選ぶ事になる。Sandy Bridgeには、オーバークロックが可能なP67、オーバークロックできないがCPU内臓グラフィックを使ったQuick Sync Video機能で動画のエンコードが可能なH67、そして両者の機能がどちらも使える後発のZ68がある。Z68は上記の機能に加えSSDをHDDのキャッシュとして使える機能が追加されている。日本では5月11日に発売された。

 マザーボードは大荷物なので日本から持って来てもらうには申し訳なく、パリ市内で購入する事にしたが、このZ68マザーがなかなかパリに入荷してこない。DVD FabがQuick Sync Video機能に対応したので、BDコピーをネタにWeb運営している自分としてはZ68が欲しい。

 5月下旬に見かけたのはGIGABYTEのATXサイズのみ。ASUSのマザーはP8Z68-V PROが6月8日になってやっと入荷した。AsRockに関しては扱っているショップそのものが殆ど無く、各メーカーのMicroATXサイズの入荷は無い。Z68をあきらめてP67を買うか、それとも入荷まで待つかかなり迷った。(ちなみにP67の在庫は各メーカーとも豊富)

 もうMicroATXサイズだったらメーカーもグレードもなんでもいいと思っていた矢先、GIGA BYTE GA-Z68MA-D2H-B3が7月中旬に入ってきた。ショップの在庫は3個。日本では12500円前後のマザーでパリでは127.52EUR(≒14100円 消費税19.6%含む)だった。これを逃すといつ買えるか分らないので選択の余地は無く購入する事にした。ローグレードの製品でバックパネルの接続端子は自分の用途的に十分だが、Sirial-ATAコネクタが6個しか無いのが残念。7個あれば、ケースに搭載できるハードの数的にもちょうどよかったのだが。また良い点としては各社がUEFIに移行する中、GIGABYTEのマザーは使い慣れたBIOSが残っているところ。

裏技的だが、BIOS改造ソフトで"Sony Corporation"の会社名をBIOSに追記するとVAIOのリカバリーディスクに入っているソフトがインストール可能になる。


メモリ UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1600OC <ソフマップ通販で購入:15,560円>

オーバークロック狙いでG.SkillのXMP搭載メモリをとも思ったが、容量と値段重視で、UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1600OCを選択。 4GB 4枚でTOTAL16GB。


OS Windows7 Home Edition DSP版<ソフマップ通販で購入: 12,190円>

DSP版とはマザーボード等のハードと一緒に購入するとOEM扱いで安く購入できるバージョンのOSの事である。今回はマザーボードも新規購入しているので堂々とDSP版を購入できるのだが、多くのショップでは予めFDDやS-ATAカードなど、安価なハードと組み合わせてDSP版を販売している。こうする事でOSだけを購入したい客にも正規版よりも安く販売できるのである。OSソフトそのものは正規版となんら変わりは無い。今回は不要なのに通販である為、一緒にUSBカードが付いてきた。フランスで購入するWindowsが日本語環境で使えるかどうかがイマイチ不明だったので、日本の通販で注文し同僚に持ってきてもらった。

付属品で付いてくるUSBカードは「捨ててくれ」と言ってあったのだがPCに疎い同僚は訳が分からず、丁寧に梱包してフランスまで持ってきてくれた。あんなに大変な仕事の出張なのに、荷物を多くしてしまって本当に申し訳ない。ありがとう。


SSD RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1 <ツクモ通販で購入:19,480円>

OSドライブには、SSDを使った。6Gbpsの転送速度に対応したS-ATAがSandy Bridgeの大きな特徴でもあるので、SSDも6Gbps対応.RealSSD C300 CTFDDAC128MAG-1G1 を選択。1世代前の製品だが、ネット上ではこのSSDの情報が豊富であり、発展途上のSSDで新製品に手を出して失敗するのも嫌なので無難な選択にした。
Z68マザーの場合SSDの使い方は下記の3つの方法があり、どれにするかはずいぶん迷った。
@2個のSSDを使いRAID0で組む。
ASSDをHDDのキャッシュとして使い、HDDを高速化する(Intel Smart Response Technlogyの利用)
BSSD単体で使う。

@についてはベンチマークテストのスコアを気にするのならともかく、単体SSDとの体感差は殆ど無いとの情報があり、AはHDDの速度を少しはマシにする機能でありSSD単体の速度にはしょせんかなわない。またSSDをキャッシュとして使うにはOSをHDDにインストールしなければならないとの制約もあり、結局BのSSDを単体で使用する事にした。

もしOSドライブにSSDを単体で使う事ができて、データドライブ用HDDのキャッシュに別のSSDを選択できたらこのAの機能を使ったと思う。このSSD、2個買ってしまったのだが体感速度上きわめて有効なパーツなので、もう1個は別のPCで使う事にした。いずれにしても暇が出来たら@もAも試してみようとは思っている。


HDD <流用>

データ保存用のHDDは、手持ちのWestan Digitalの2Tと、Westan Digitalの1.5T及び1.0Tの計3つで 4.5TByteを導入。

 写真は現在手持ちの3.5インチHDD。なんとなく買い足しているが余りは計13個になっていた。他のPCで稼働中のもあるのでもう数台持っている。その時その時で大容量で一番安いヤツって選択基準で選んでいるのでWD製が多くを占める。

十数年前のIDE接続も現存しているが、いずれも故障しておらず稼動可能。たぶん一番古いHDDにはWindows95が入れっぱなしになっているが、IDE接続のマザーが無いので確認不可能。


CPUクーラー Scythe MUGEN∞2リビジョンB <パリで購入:38.47EUR>

実ははっきり言って冷却には全く興味が無い。うるさいファン音を聞くぐらいならパーツの寿命が短くなってもかまわない。ところがCore-i7はCPUの温度を検知しながらクロック調整するCPUなので、冷やさないと速くならないという相関関係があり、うるさいのは嫌だけど、遅いのはもっと嫌なのでCPUだけ冷却にも気を使ってみる。

水冷で組んだ事が無いので今回は水冷で・・・とも思ったが、PCケースのスペースが足りず、ラジエターを設置できなそうだし、ラジエターを冷やすのにファンが必要なので静穏になるわけでも無いし、結局空冷にした。

クーラーも大きな部品なので日本から手荷物で持ってきてもらうわけにもいかず、パリ市内のPCパーツ屋で購入したが「サイドフロー側にファンを設置できるもの」、「VAIOのケースに入るもの」「4枚のメモリに干渉しないもの」という条件で選別すると、このクーラーしか売っておらず全く選択の余地のないまま、サイズのMUGENUレビジョンB に決定した。

ところがこのクーラー、付属のファンはとても静かで、マザーにコントロールされてLow側の回転になっている時は殆ど音が聞こえない。もちろんIntel純正クーラーよりも冷えるし、圧倒的に静かで満足度の高いパーツになった。ちなみにケースのファンはうるさいので使用しない。(というか元々付いていないし、追加もしない。)CPUとグラフィックカード、電源のファンのみで運用する事にした。


グラフィックカード MSI N560GTX-Ti Twin FrozrII OC <ツクモ通販で購入:22,222円>

グラフィックカードはゲームをしない自分にとって不要なパーツの一つ。デュアルディスプレイ出力ができて、HDMIからBDの7.1CH音声をパススルー出力できればそれで良いので、高性能なカードは不要なのだが、エンコーダーなどNVIDIAのCUDAを使うソフトが最近多いので、ここにも金を掛けると待ち時間が短くなるという関係ができてしまった。

なので、NVIDIAのカードで予算2万円程度のそこそこのものを選ぶ事にした。比較サイトで「NVIDIA」予算「2万円以下」で検索したところ当てはまるチップはGeForce560tiあたり。

CUDAコアプロセッサ数384ユニットで、現在他のPCで使用しているGTS 250の3倍のユニット数だ。どうせならクロックアップ版をと欲が出てきて、ちょっと予算オーバーだがリファレンスモデルよりもコアクロックとプロセッサクロックがOCされているMSIのN560GTX-Ti Twin FrozrII OCを選択した。このカード、名前の通りごっついファンが2個付いているが、ネットのレビューを見ても「静かで驚いた」とあり、ここも選択のポイントとなった。本当はファンレスのカードが第一候補なのだが、このクラスでファンレスは無いらしい。

 同じ価格帯だとAMD RADEONの方が高クロックで省電力なケースが多いが、動画の発色などはRADEONよりもGeForceの方が自分の好みで、CUDAに対応したソフトが多いこともあり、ここ最近はNVIDIAを好んで使っている。


工学ドライブ Pioneer BDR-206DBKおよびLITEON iHBS212-32<流用>

現在DVDドライブ3種、BDドライブ5種を所有しているが、その中からメインドライブとしてPioneer BDR-206DBKを選択した。5インチベイがもう一つ余っているのでサブドライブとしてLITEON iHBS212-32を追加。

またBDXLドライブの導入は、使用用途が無い為見送り。たぶん1万円以下に値下がりしても購入しないと思う。数年後は普通にBDドライブ買ったらBDXLも読み書き対応可能になっていることと思う。(もしくはBDXLが無くなっているか?)

ちなみにパリ市内のPCショップではほとんどの店でBDXLはおろかBDドライブさえ扱っていない。家電のBDは既に普及しているが、PCパーツのBDドライブは需要が無いようだ。メディアも25GBまでで、50GBを売っているのを見たことが無い。


電源 Cooler Master Silent-M 700W<パリ市内で購入:103.75EUR>

さすがに電源も日本から持って来てもらうわけに行かないので、パリ市内で購入。VAIOのケースはここにも制約があり、長さの長い電源だとケースに入らない。電源はATX規格で150×140×86mmとサイズが決まっているが、最近、この規格を無視した長さの電源が多いので注意して、Cooler Master Silent-M 700Wを選択した。電源コードが取り外しできるコネクタタイプである事と、静穏性が決めてになった。日本じゃいくらするのかなと思って日本語のサイト廻ってみたがどうやら日本国内では売ってないみたいだ。


ディスプレイ SONY SDM-HS75PB <流用>

VAIOに付属していた、SONY SDM-HS75PBをそのまま使用。見てくれを変えられないので、ディスプレイも変更できず。 いまどきHDCPにも対応していない液晶ディスプレイだが、AnyDVD HDが常駐しているので実質的な問題は無い。 小さな画面は、せっかくのGeForce560tiには申し訳ないと思うが。


キーボード&マウス<流用>

キーボードもVAIO付属品流用。ちなみにフランスのキーボードは、キーに日本語が書いていないのは もちろんだが、アルファベットの配列も日本と違う為、ブラインドタッチは不可能に近い。日本から持ってきたものが 壊れた日の事を考えるとかなり怖い。マウスはもともと使っていたロジクールのワイヤレスタイプを流用した。


次のページは組み立て時のトラブル。メーカー製のケースだと思わぬ盲点が。



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